日々のこと、わすれないように。
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Posted by ゆう
 
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生還
思い立って電車を降りて、何駅か線路沿いを歩いた。

大きな地震のあったとき、着くあてもなく夢中で歩いたあの道を
いまは帰り道として家を目指して歩いている。
空は広く、川は凪いで広がっている。
守衛さんの小屋の青白いあかりがひときわ眩しく光っている。

新しい場所へ引っ越してきて三月ほど、
熱い心とはうらはらに、すっかり疲れきってしまった。
自分の力で自分が満足できるように生活するということが、
こんなふうに自分の心や身体に影響するということをわたしは知らなかった。
夏から冬にかけて大きな変化やジレンマはいくつかあったと自覚はしているけれど、
せめてもうすこしなあ、ほがらかに乗り切ってゆきたかったなあと
ちょっと自嘲気味に考えたりする。

ああでもね、11月の空はすがすがしくて
こんな気持ちのいい夜の月に恵まれたことに心が震える。
今年も無事に誕生日を迎えられました。
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Posted by ゆう
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[日々]  thema:ひとりごとのようなもの - genre:日記
白昼夢
おれはいかつい肩の上で目が覚めた
見知らぬ景色に面食らい、となりの男に聞いてみた
ここはどこですか?
さあここはどこですかね

うそなどつかず教えてください、僕はまだ夢を見ているんですか
いやじっさい、僕もここがどこだか知らんのです
知らないとはいったいどういう
文字が読めないのです
え、目がわるいのですか
いえ、読めないのです
義務教育は受けましたか
受けましたがわからんのです
ゲシュタルト…
は?
ああいいですなんでもない、次の駅で降りるんで
残念ながら駅などありませんよ
は?
ずっと降りれないのです、僕なんか一週間このままだ
いろんな男が僕の肩ですやすや眠ってく

列車はトンネルをくぐり地下へと潜る
線路さえ見えない地の底で
ここはどこだかわからない
乗客はみな顔を青くして手元の光を見つめるけれど、
生きてるんだか死んでるんだかわからない
青い光は彼らのたましいなのか

なんてくだらないくだらないばかにしやがって
こんなことで取り乱すなんておれは道化じみている
背筋を伸ばして一両目までのしのし歩く

「息詰まるような現実を打破せよ!」

おれはドン・キホーテだ。
いやナポレオンだ。いや、カエサル、
ああどうもしっくりきやしない。

運転席の扉を強めに三度ノックする

あの…!

運転士はいなかった

運転席のモケットグリーンが
主の不在を知らせている
太陽が沈みかけている

「君は、一週間前のぼくだ
遅かれ早かれ、気づくときが来るのだ」
Posted by ゆう
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[]  thema: - genre:小説・文学
たんぽぽ
わたげになったたんぽぽは
さながらひとつのプラネタリウムのようだ
ほんもののうちゅうからみたら
ごくごくちいさいてんじょうに
ぎっしりみっちりほしをかかえている
ほしぼしはかぜにやさしくさそわれながら
とびたつそのひをまっている

そしてひとつ
そしてひとつ
らんぼうに、みっつ

ちょうしんせいのばくはつのように
ほしはふくらんで、あつくなって、
しほうちりぢりとびたっていく

「ちょうしんせいばくはつは、ほしのおわりですが
あらたないのちのはじまりなのです」
プラネタリウムのかいせついんさんが
うちゅうのそこでいった

さようならさようなら
またあうひまで

ほら、たいようが、そこでわらっている
Posted by ゆう
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[]  thema: - genre:小説・文学
邂逅
職場の歳の離れた女の子が、
大学院に行こうと思っていてと話してくれた。
わたしは、たくさん可能性があっていいね、と言った。
これからいろいろな選択をするのが楽しみだねという
意味で言ったのだけど、帰り道しばらく考えてしまった。

結局、安全安心を求めて可能性を閉ざし、
自分を囲い込んでいるのは自分自身なんだよなと思う。
その中で楽しくいられるのならそれで良いのだけど
自分の根っこが、日を追うごとに死んでいくのを感じている。
身体を流れる水が淀むようなくるおしさ。
いてもたってもいられない焦燥感。
時々思い出す、わたしの中の抑圧された子どものすみか。

可能性への扉は少しずつ鍵がかかっていくのかもしれない。
けれど、子どもを抱いて目の前の扉をひとつ、ノックする。
Posted by ゆう
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[日々]  thema:ひとりごとのようなもの - genre:日記
ひとりぼっちを歩く


わたしにはずっと、居場所がない気がしている。
自分から身を引くのに、ひとりきりはどこかこころぼそい。
自分で決めたことならば、振り返らず凛としていられた良いのに。
Posted by ゆう
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[日々]  thema:ひとりごとのようなもの - genre:日記
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